命燃ゆる京 ― 京都のフリーターは世界を救う ― 第二章 命を燃やす男

第二章 命を燃やす男|命燃ゆる京
命燃ゆる京

第二章 命を燃やす男

京都・大阪を舞台にした都市ヒーローサスペンス
暗闇の中。蓮は目を閉じた。

心拍数が上がる。身体が熱くなる。心臓、肺、筋肉、神経――全身の生命活動が一つの流れに変わっていく。

――命脈、起動。

右手が青白く発光した。

「それが……命脈!」

蓮は静かに言った。

「俺は、この力を使わないと決めていた。でも、誰かの命を奪う奴を放っておくわけにはいかない」

拳から放たれた衝撃波が店内を走った。男は吹き飛び、窓ガラスを突き破って外へ落下した。

蓮はその場に膝をついた。激しい息切れ。心臓が痛い。

そして、手の甲に一つの黒い斑点が浮かんでいた。寿命を削った証。

「……また使っちまった」

しかし、その夜。京都だけではなく、大阪でも異変が起きていた。
『命燃ゆる京』

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