新型コロナワクチン接種後に死亡751事例でわかること

厚労省は21日、専門家による新型コロナワクチンの副反応検討合同部会で、2月17日の接種開始から7月16日までに751件の死亡事例が発生していたことを報告した。 内訳は米ファイザー社製746例、モデルナ社製5例である。

 ワクチンは2月17日以降7月11日までに
米ファイザー社製が3615万1787人に対して5843万9259回、
モデルナ社製は145万212人に181万8033回
が接種されている。

■年齢
7月11日時点でのファイザー社製ワクチン接種後の死亡として報告された663例を年齢で区分すると、
65歳以上621例、
65歳未満38例、
記載なし4例。
7月16日までに拡大すると、死亡報告事例は746例となり、その年齢区分は、
20代6例(男性4人、女性2人)、
30代4例(男性4人、女性0人)、
40代9例(男性2人、女性7人)、
50代12例(男性6人、女性6人)、
60代54例(男性32人、女性21人、不明1人)、
70代167例(男性112人、女性54人、不明1人)、
80代288例(男性153人、女性134人、不明1人)、
90代189例(男性60人、女性129人)、
100歳以上13例(男性3人、女性10人)だった。

■死亡要因
7月11日時点でのファイザー社製ワクチン接種後の死亡として報告された663例のうち、症状の概要に記載された死因等は以下の通り(カッコ内は65歳未満の数字)。
不明142例(7例)、
心不全73例(3例)、
虚血性心疾患67例(4例)、
肺炎53例(0例)、
出血性脳卒中50例(10例)、
心肺停止43例(3例)、
大動脈疾患30例(1例)、
虚血性脳卒中27例(2例)、
老衰20例(0例)、
敗血症18例(0例)、
不整脈15例(3例)、
窒息11例、(1例)、
呼吸不全11例(0例)、
溺死10例(0例)、
静脈血栓症9例(2例)、
心タンポナーデ8例(1例)、
アナフィラキシー7例(0例)、
消化管出血7例(0例)、
腎不全7例(0例)、
その他状態悪化、心臓死、心停止、間質性肺炎、血小板減少関連疾患、多臓器機能不全症候群、自殺、心障害等。

■接種からなくなるまでの日数
部会に報告された7月16日までの資料から、ファイザー社製ワクチンの接種から亡くなるまでの日数と亡くなった人の年齢との関係を調べると、以下のようになった。

①  接種当日に亡くなった:90代19例、80代19例、70代10例、60代2例。

②  翌日に亡くなった:100歳以上1例、90代39例、80代68例、70代31例、60代5例、50代1例。

 746事例のうち接種当日もしくは翌日亡くなったのは約26%となる計算だ。

■100万人あたりの死亡事例報告件数

 ファイザー社製は
2021年2月17日~5月16日(12.6人)、
2月17日~5月30日(14.2人)、
2月17日~6月13日(16.2人)、
2月17日~6月27日(17.3人)、
2月17日~7月11日(18.3人)と増えている。
ファイザー社製から3カ月遅れで接種が始まったモデルナ社製も
5月22日~6月27日(1.1人)、
5月22日~7月11日(2.2人)とこちらも増えている。

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