定義 / ウイルス |
SARS-CoV-2 による感染症の総称。オミクロン系統など複数の変異株が存在。 |
オミクロン系の派生(系統名 NB.1.8.1)で、通称「ニンバス」と呼ばれる変異株の一つ。 |
感染力 |
変異株により差あるが、オミクロン系では一般に高感染性(家庭内・職場での拡大しやすさ)。 |
既存のオミクロン派生株と同等〜やや高い感染力を示す報告あり(免疫回避性も有する)。 |
重症化リスク |
年齢・基礎疾患・免疫状態による。若年・健康な人は比較的低めだが高齢者や基礎疾患者はリスク高。 |
現時点では「重症化率が明らかに高い」という一貫したデータはなく、重症化リスクは従来と同様に個人要因依存。 |
主な症状(頻度) |
発熱、咽頭痛、咳、鼻水、倦怠感、頭痛、筋肉痛、消化器症状、(以前ほどは少ないが)味覚・嗅覚障害。 |
のどの痛み(強い喉痛)や発熱、咳・痰、鼻水、頭痛、倦怠感が報告されている。味覚嗅覚障害は比較的少ない傾向。 |
特徴的な症状 |
変異株で差はあるが「上気道症状(咽頭痛や鼻症状)」が中心に見られることが多い。 |
初期から **強烈なのどの痛み(“カミソリで切るような” と表現されることがある)** を訴える例が多いと報告されている。 |
検査 |
抗原検査・PCR 検査で診断。変異株の特定はゲノム解析(サーベイランス)で判明。 |
基本は同じ(抗原・PCR)。「ニンバス」か否かの確定には系統解析が必要。 |
治療(軽症) |
水分・安静・解熱鎮痛薬など対症療法。高リスク者は抗ウイルス内服を検討(発症早期に効果が出やすい)。 |
上記と同様。重症化リスクの高い人にはパキロビッド(ニルマトレルビル/リトナビル)など経口抗ウイルス薬や、適応があれば別の薬剤が検討される。 |
治療(中等症〜重症) |
酸素投与、場合によってはレムデシビル、ステロイド(ARDS の状況などで)、集中治療管理。 |
重症例の治療方針は変わらない(支持療法、酸素、必要時の抗ウイルス点滴等)。変異により一部抗体薬が効きにくい場合があるため薬選択は注意。 |
ワクチン・予防 |
ワクチン接種は重症化予防に有効。マスク、換気、手洗い、感染後の隔離で拡大を抑える。 |
ワクチンでの重症化予防効果は維持されるが、感染予防(感染そのもの)への効果は株により低下しうるため追加対策(最新のブースター含む)が推奨される場合あり。 |
備考 / 注意点 |
抗ウイルス薬は「発症から早期(多くは5日以内)」の投与が効果的。基礎疾患のある人は早めに医療機関に相談を。 |
症状としての「強い喉の痛み」が印象的で、検査や治療の必要性の判断は通常のCOVID-19と同様。抗体治療薬の有効性は株によって差があるため最新情報を確認。 |
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