コロナ飲み薬

■S-217622 DBT(塩野義製薬) 入院・死亡率減少
塩野義製薬は1月31日、新型コロナ治療薬として開発中の経口抗ウイルス薬(S-217622)について、第2/3相臨床試験のフェーズ2aパートで抗ウイルス効果や安全性を確認できたと発表した。
初期で1日5回5日間服用
前半部分のデータで、飲み薬を投与した患者は、偽薬(プラセボ)の患者と比べて体内でウイルス量が低下するのが早かった。感染性のあるウイルスが検出された人の割合は、3回投与後(飲み始めから4日目)の時点で、偽薬を投与した人に比べて6~8割減っていたとしている。
■パクスオビト(パキロビッドパック)(ファイザー)入院・死亡率89%減少
臨床試験では、発症から3日以内にパクスロビドを飲み始めたグループと、薬効のない偽薬を使ったグループを比較。パクスロビドのグループは4週間後までに697人中5人が入院し、死者はなかったのに対し、偽薬のグループは682人中44人が入院し、9人がその後死亡。重症化の抑制効果は89%とした。
■モルヌピラビル(ラゲブリオ)(メルク)入院・死亡率30%減少
モルヌピラビルは、インフルエンザ治療薬として開発された経口活性がある実験的な抗ウイルス薬である。商品名はラゲブリオ。合成ヌクレオシド誘導体N4-ヒドロキシシチジンのプロドラッグであり、ウイルスのRNA複製時に複製障害を生じさせることで、抗ウイルス作用を発揮する。ウイルスのRNAにエラーを引き起こして増殖を防ぐ。
 投与対象となる方(基本条件)
 ・投与の時点で発症日から5日以内
 ・18歳以上
 ・妊婦又は妊娠している可能性がない
 投与対象となる方(部分条件)(次のいずれかの重症化リスク因子を有する)
 ・61歳以上
 ・活動性の癌(免疫抑制又は高い死亡率を伴わない癌は除く)
 ・慢性腎臓病
 ・慢性閉塞性肺疾患
 ・肥満(≧BMI30)
 ・重篤な心疾患(心不全、冠動脈疾患又は心筋症)
 ・糖尿病
 ・ダウン症
 ・脳神経疾患(多発性硬化症、ハンチントン病、重症筋無力症等)
 ・コントロール不良のHIV感染症およびAIDS
 ・肝硬変等の重度の肝臓疾患
 ・臓器移植後、骨髄移植、幹細胞移植後 など
■イベルメクチン
「イベルメクチン」は、2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した北里大学の大村智特別栄誉教授の研究を基に開発された飲み薬。寄生虫感染症治療薬として、アフリカ諸国を中心に使われている。現在、新型コロナ治療薬として臨床試験を行っている。
■開発中(エナンタ・ファーマシューティカルズ)
■開発中(パーデス・バイオサイエンシズ)
■開発中(ノバルティス)

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